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直腸癌であることは告知されたので紛れもない事実であり、消化器科の医師から有無を言わせず検査の日から1週間後に、まあ手術前の検査入院となりました。
直腸癌の精密検査の内容には色々とあり、結構大変でしたが一日に行う検査は1つと体にあまり負担がかからないように配慮して行われているようです。直腸癌の手術前に検査で体力消耗してしまっては大事になりかねませんからね。
ここでは手術前の検査の内容から結果そして治療方針までを書いてみました。 |
7月末直腸癌の手術前検査のため消化器内科へ入院
大病院であり新築間もない事から病室は綺麗でした、4人部屋ですが一人あたりの面積が広くて快適です、何と云ってもこれから夏に入り暑い日が続く中、空調がしっかりしていてエアコンが完備されている事です。
病院の話じゃないですね。
検査入院当日は金曜日であったため、直腸癌の検査は血液検査(腫瘍マーカ)だけでした。
直腸癌の腫瘍マーカには
CEA(消化器系の癌)、胃癌、大腸癌(直腸癌)、肝臓癌、胆道癌(胆管癌にはあまり数値が上がらないらしい)、基準値5.0ng/ml以下
CA19-9(消化器系の癌)膵臓癌に効果大、胃癌、大腸癌(直腸癌)、肝臓癌に有効基準値、37U/ml以下(RIA法)
AFP(肝臓癌)肝臓癌の場合値が上昇、基準値は20ng/ml以下(RIA固相法)
CRP(炎症の発生の確認)、腫瘍マーカではないですが、体のどこかで炎症が発生していないかの確認のために検査するのでしょうね。
基準値0.3mg/dl以下
これは直腸癌は大腸癌の一部分の事ですので大腸癌と書きました。体全体の癌の転移が無いかおおざっぱに検査するために行われます。
おおざっぱと言ったのは確実ではなく可能性を見るためです、直腸癌は肝臓に転移しやすいようです、私の周りの人たちは皆肝臓癌が見つかりました。
沢山採血されますが針の刺さる時の痛さぐらいですのでなんってことないですね。腫瘍マーカの他にも検査項目は沢山有りましたよ。
直腸癌の手術前の腫瘍マーカーはこの程度ですね、手術前だからもっと詳しく調べているかもしれないですが、医師から教えてもらったのはこれだけかな、血を見て倒れる人もいるそうです。特に男性!!
その後は、検査入院で入院したと思ったら、土日には検査が無いので外泊となってしまい本格的な手術前検査は月曜日から開始となります。
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直腸癌の手術前検査内容
検査入院で月曜日から1週間かけて本格的な手術前検査となりました。
手術は外科ですが消化器科内科で詳しく検査して、外科に手術前の直腸癌の状況をバトンタッチし外科で新たによほどのことがない限り直腸癌について手術前の検査することは無いようです。
まず、同じ消化器系である胃の検査です、誰でもやりたくない胃カメラですが、ここの病院では前にも書きましたが苦痛の無い検査を目標にしている事から鎮静剤等の注射をして検査を受ける事がですます。
もちろん鎮静剤を注射してもらいましたがどういう訳か全く効かず最初から最後までオエッ、ゲロゲロで大変でした。
何とか検査も終わり胃のポリープがあったので、組織を取り精検へ出しました。結果は特に問題のない良性の物との事です。
次は大腸癌(直腸癌)が転移してないかを単純撮影と造影剤を使用した胸部から腹部にかけてのCT検査です、医療機械のめざましい発展と云うべきか、過去にCTを受けた時は断層写真の様に1センチおきとかCTの台が動いて検査していましたが、今回のCTは上から下までらせん状に回り数秒で全身の写真ができると言う優れものでした。CTの結果は特に転移等は見られないとの事でした。
いよいよ手術前のメイン、大腸カメラ(正式には大腸内視鏡検査)の検査です、今回は直腸癌であることから直腸癌の部分の精査と言うことで下部大腸カメラでしたので鎮静剤は注射しませんでした、テレビカメラを見ながら丹念に直腸癌部分を見ていました、エコー(超音波内視鏡検査)により直腸癌の進達度を見るため行った様です。
自分でも間違いないなと解る位の直腸癌が隅々まで見る事が出来ました。手術前の検査だから丹念に観察したようです、時間にして30分〜40分ぐらいはかかったと思います。結構辛かったな。
手術前の検査入院ですから当たり前ですけど、次々と検査は行われ肺機能検査を行いました、人間ドックでもよく行いますね肺活量と努力肺活量を行います、肺機能に問題がないか手術に耐えられるか、隠れた病気がないかを調べるために行います。胸部レントゲンはもちろん撮りました。
肺に問題が有る場合は手術前に特別な呼吸の仕方をする練習をするようです、手術後に肺炎になる患者も少なくないそうです。
最後に大腸バリウム検査です見落としがないか念には念を入れての検査でしょうか?
念には念を入れての通り、直腸癌手術前の検査入院ですから、腹部エコーや細かい検査は有りましたが大きなところは以上ですね。
1週間かけて手術前検査が終わりました。
辛いのは大腸カメラ、と大腸バリウムの前処置の下剤を飲んで腸を綺麗にするのがいやですねトイレが近いのとお腹が痛くなるのが辛いです。
極めつけは浣腸ですから。
つらさでは手術前と手術後の後遺症に比べれば天と地の差ですがねさて結果は・・・・・
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直腸癌手術前検査の結果と治療方針、クラスとステージ
直腸癌の検査入院も大詰めとなり手術前検査の結果は組織検査も踏まえて、クラスX(癌で間違いない)、ステージTとUの間位の初期の直腸癌でまず間違いないだろうとの最終告知でした。クラス(グループ)とステージについては下記参照。
クラスは細胞診の判断基準で癌の可能性を分けた分類です、クラスTUは陰性(異常なし)、VVaVbが擬陽性(どちらとも言えないが良性)、WX陽性(癌に間違いない)と言う事でしょう。
クラスT: 異型または異常細胞がない
クラスU: 異型細胞があるが悪性所見はない
クラスV: 細胞学的に悪性を疑うが確定的ではない
クラスVa: おそらく良性異型
クラスVb: 悪性を疑う
クラスW: 細胞学的に強く悪性を疑う
クラスX: 細胞学的に悪性が確定的である
ステージは癌の進行の程度を示す指標値で0期からW期まであり癌の進行度合いを示してます。
0期: 癌が大腸の粘膜でとどまっている
T期: 癌が大腸壁の筋層にとどまっている
U期: 癌が大腸壁の筋層を越えているがリンパ節移転はない
V期: 癌がリンパ節まで転移している
W期: 癌が腹膜、肝臓、肺などの遠隔てんいがある
手術前の検査の結果から、今ならまだ根治治療に間に合う、方針はやはり直腸癌を取り除く手術が一番、癌の部分を綺麗サッパリと採ってしまうのが今後の再発、治癒率が100%に近くなるとの事でした。
大腸癌(直腸癌)では抗ガン剤治療は無いそうです、手術が前提です、と言いつつも手術前検査で見た感じから内視鏡で取りきれないのかなと少しは思いましたよ。
手術前の検査で言われていたので最初から手術は覚悟していたし手術前の検査入院だからね、特に驚きもジタバタもせずこの時点では手術をする事に不安や恐怖感はありませんでした。
強いて言えば直腸癌の場合早期発見率が低く人工肛門(ストーマ)になる患者が多いそうでそれは避けたいなと思ってましたね。
この時点では直腸癌の手術が終わってからの後遺症に悩むとも思ってませんでした。
手術前検査も終わり、入院から10日間、消化器内科を一端退院し、次はこの手術前の検査の結果をみて外科で受診となりました。
ちなみにがん保険が出るのは検査入院して最後に告知された日が起算日となっているものが多いので手術前の検査入院してからでないのでよく保険証書読んだ方がいいですよ。
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